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エリアエナジー、中古取引伸ばし40%増収

既設の太陽光発電所の売買を仲介するエリアエナジー(東京都千代田区、山田哲嗣社長)は、2017年12月期第3四半期の売上高が前年同期比43%増の約5.2億円だった。昨年取り付けた融資を元に中古発電所の売買を伸ばした。発電所の新規開発が停滞するなかでも、中古物件の取引機会を捉えているようだ。

同社は持株会社ジオネクストの子会社として14年末に設立された。16年より発電所の権利売買を本格化し、6.9MW販売。同年末に27億円の融資を取り付け、17年は約2MWにのぼる中古発電所の売買で業績を伸ばした。

今後の展望としては発電所開発にも力を入れていくとし、来年は10MW規模の取り扱いを予定している。同社の山田哲嗣社長は、「買い手にとって重要なのは売電単価よりも利回り。24円から21円の開発案件を安く仕入れ、良質な施工で価値を付与していく」という。

発電所取引の市況について山田社長は、「いい加減な施工や売買を経験して警戒心の強くなった買い手と、安定した売電収入を背景に販売条件を高望みする売り手との歩み寄りを促すことが課題」と話すが、「市場の停滞により投機的な取引が減り、堅実な不動産取引のできる環境が整ってきた」との感想も語る。

山田哲嗣社長

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