DMM.com、両面発電セル採用のオリジナル太陽光パネルを発売
デジタルコンテンツ配信大手のDMM.com(東京都渋谷区、松栄立也社長)は12月1日よりオリジナル太陽光パネルの販売を開始した。パネルには両面発電セルを採用。同パネルを含む住宅用太陽光発電システムの受注も同日より開始している。
同社は、パネルにN型の両面発電ハーフカットセルを採用した。裏面からも発電できるため、周辺からの反射光を取り込んで低照度条件下でも高い発電量が期待できる。ハーフカットセルを採用することで、セル内部の電力損失を標準セルの約4分の1低減した。セルの変換効率は表面が21%、裏面が19.8%と国内でもトップクラスを実現。裏面にはガラスではなく、透明のバックシートを使い、住宅用など屋根上にも設置しやすいように軽量化を図った。
パネルと同時に受注を開始したオリジナル太陽光システムは、東北エリアは会津太陽光発電、それ以外のエリアはエージー・ジャパンが総代理店となり、販売する。
DMMは同システムに対して10年のシステム保証と、25年のパネル出力保証、25年の架台製品保証を用意した。DMM.comエナジー事業営業本部事業運営部の新藤大介部長は、「当社は太陽光だけではなく、多角的に事業展開しており、経営基盤が安定しているので、長く使用する物として安心してご利用頂けると考えている」と語る。同システムの販売目標は年間5000棟である。
DMM.comはこれまでに16ヵ所、合計約35MWの自社発電所を稼働している。デベロップ事業も展開しており、こちらは建設中のものを含めて100案件以上、300MWの実績がある。