サカタ製作所、太陽光金具の売上半減
太陽光金具メーカーのサカタ製作所(新潟県長岡市、坂田匠社長)は、2016年12月期の太陽光関連の売上高が約6.9億円で、前期比45%減と大幅に減少した。市場の縮小と販価下落が響いた形だ。今期も厳しい状況が続く見通しである。
同社は、市場の縮小と競争激化の影響で太陽光金具の販売が減少。ピーク時に年間約300MWだった出荷量が、16年は70MWまで落ち込んだ。
ソーラー営業部の熊谷浩邦部長は、「製品価格が当初の半分ほどになっていることに加え、案件数が減り、1案件あたりの規模も小さくなった。メガ案件が月に数件ある程度で、主力は100~200kWの発電所向けだ」と状況を語る。
菅原東男取締役建材営業部長は、「屋根上は野立て案件に比べると施工期間が短く、プレミア案件の残りはほとんどない。蓄電池が安くなって自家消費向けの需要が出てくれば、市場が戻ることもあるだろう」と話しつつも、17年は売上5億円を目標に設定している。
金属屋根部品メーカーの同社は、07年頃から太陽光パネルの取付金具を開発。先駆けて太陽光分野に参入したため、FIT開始直後は産業用屋根上設置向けに出荷を伸ばした。12年は売上高12億円、13年30億円、14年も27億円と好調を維持していた。