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丸文、ZEH向けパッケージ開発

高効率、長期保証、コスト重視の3種提案

半導体商社の丸文(東京都中央区、水野象司社長)はこのほど、ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)向けの太陽光発電システムパッケージを開発した。多様なニーズに合わせた3種類の製品を用意し、ビルダーや工務店への提案を本格化させる。

同社が新開発したZEH向けパッケージは、『高出力』、『長期保証』、『コスト重視』をコンセプトにしたもので、それぞれ太陽光パネルに特色を持つ。高出力パックは、台ウィンアイコ製の325Wタイプを採用した狭小屋根向け。長期保証タイプは、独ソーラーワールド製の両面ガラスパネルで、日本の住宅ローンに合わせて35年の長期出力保証が付与されている。コスト重視タイプでは中JAソーラー製を提案。PERC技術を搭載した高効率単結晶パネルのほか、多結晶パネルからも選べる。

経済産業省のZEH補助事業におけるZEHビルダーの登録件数は増加しており、今年1月6日時点で4297件。20年度50%以上のZEH化達成に向け、ハウスメーカーや工務店の動きが活発化している。クロノスカンパニーの相馬敦課長は、「ZEH向けに特徴ある3つのパッケージを揃えた。新築ビルダーや工務店に向けて提案していく」と語る。

なお同社は昨秋、JAソーラーと代理店契約を締結した。太陽光パネルメーカーとの代理店契約は7社目、中国メーカーとしては4社目となる。相馬課長は、「一昨年から調査活動を行った結果、製品ラインナップや財務内容、日本市場へのスタンスなどを評価し、JAソーラーを選定した」という。

JAソーラー製パネルについては、産業用太陽光向けにも提案を進めており、主力はPERC技術搭載の単結晶295Wタイプだ。

相馬課長は、「同じ設置容量ならば、従来の多結晶を使うよりも枚数を減らせるので、架台や工事費、設置面積を削減できる」としたうえで、「当社は創業170年を超えるだけでなく、データセンターに出荷履歴を25年以上保管し続けている。今後も太陽光関連事業を継続していく方々と長期にわたる信頼関係を構築していきたい」と語った。

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