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エーペック、低圧太陽光の建設倍増

風力やバイオマスも視野

エーペック(東京都中央区、倉田陽一郎社長)は、2017年5月期の分割型低圧太陽光発電設備の建設が前年比倍増ペースで推移している。第2四半期までに、前年通期並の約100基を建設し、61基を販売した。下期も引き続き建設を続けながら、風力発電やバイオマス発電への事業展開を視野に入れる。

同社は、絵画など美術品のオークション運営会社であるシンワアートオークションの中期経営計画を担う戦略子会社として、12年9月に設立された。シンワアートオークションの顧客層である高所得者を主な対象に、低圧太陽光発電設備の販売や自社発電所の建設を進めてきた。

低圧太陽光発電設備は、15年に65基、16年に101基と年々販売数を拡大している。また、16年10月には、埼玉県秩父で2MWの自社メガソーラーが稼働した。開発実績は累計で約20MWである。

倉田社長は、これまでの実績を振り返り、「富裕層に向けた仕事では信頼性が一番重要だ。当初は簡単だと言われた太陽光発電だが、確認作業や契約書の在り方などを整備するのには、時間をかけてきた。それが今となって功を奏しているのだろう」と語った。

同社は下期も、既に取得された権利を買取りながら、発電所の開発を進めていく意向だ。倉田社長は、「今は節税目的で発電所の購入を検討する方が多いが、投資目的も増えてきている。需要は多いので、適切な土地が見つかれば開発を進めたい」という。

さらに来期以降は、小型風力発電やバイオマス発電への展開を視野に入れているという。小型風力発電については、既に大分市佐賀関で自社発電所を1基建設し、事業化に向けて研究を進めている。倉田社長は今後の展望について、「太陽光については、市場のピークが過ぎた感覚がある。今は新規開発に集中するが、来期は別事業に備えたい」とした。

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