サンリッチジャパン、ZEH見据え代理店拡大
太陽光発電システム設計のサンリッチジャパン(新潟市中央区、石倉茂雄社長)は、2015年度末に12社だった提携代理店を74社に増やした。ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)需要をにらみ、工務店を中心に提案を強化し、累計200社との代理店契約を目指す。
同社は新潟県のハウスメーカー、アサヒアレックスグループの太陽光事業を担う子会社である。同グループは、既に新築住宅のほぼ半数でZEHを建設しており、来期は9割に増やす方針だという。
サンリッチジャパンは、グループのノウハウを小規模な工務店に伝えていくZEHのコンサルティング事業で、収益の拡大を目指す考えだ。環境事業本部営業部の松本隆志部長は、「年間施工件数が10棟未満の工務店がZEH住宅をきちんと作れるように指導していく」と意気込む。
一方、太陽光発電については「ZEH住宅を提案する上で、コストが負担になるため、商材を安く提供できるようにしていきたい」(松本部長)と話す。同社は昨秋から、太陽光パネルに中・GCL製、パワーコンディショナにアイデック製を採用した自社ブランドの住宅用太陽光システムの販売を開始している。松本部長は、「企業の信頼性と持続性の観点から国内大手企業とも提携するGCL製を採用した。普及品を使用することでコストも抑えた」と説明する。
なお、同社の16年の売上高は約3億円であった模様だ。来期は住宅用太陽光発電システムの販路拡大に加えて、工場やマンションなどの屋根上設置を提案することで、10億円の達成を目指すという。