明治、九州の自社工場に自家消費用設備導入
中古パネルを採用
食品大手の明治(松田克也社長)は2020年3月31日、福岡県八女市の自社工場に出力860kWの太陽光発電設備を設置した。一部に中古の太陽光パネルを採用し、発電した太陽光電力を全量自家消費する。
ネクストエナジー・アンド・リソースにEPC(設計・調達・建設)を発注した。ネクスト製の新品の太陽光パネルに加え、全体の3分の1程度はネクスト製以外の中古パネルを設置した。
明治は28年度までに30億円を投じ、8.4MW分の自家消費用太陽光発電設備を導入していく計画だ。今回の設備はその一環で設置した。
同社は、18年に策定した『明治グループサステナビリティ2026ビジョン』のなかで、「環境との調和」を活動テーマの1つに掲げ、二酸化炭素の削減に取り組んでいる。中古パネルを採用したのも、まだ使用可能なパネルを廃棄してしまうことによる無駄な二酸化炭素の発生を防ぐためだという。
ネクストによれば、明治の九州工場に設置した中古パネルは、すべて佐賀県で排出され、大分県で検査を行ったものだという。九州で出た中古パネルを九州で再利用したことから、輸送などに要したエネルギーも少なくて済み、「理想的なリユースの形」としている。