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サッソー、蓄電池用EMS発売

充放電スケジュールを自動算出

ソフトウェアを開発するサッソー(東京都渋谷区、石橋秀一社長)は、蓄電池向けEMS(エネルギー管理システム)を8月末より発売した。EMSは最適充放電量を自動算出するほか、学習機能を備える。複雑化する蓄電池の制御技術を見据え、独自の算出方法を開発した。

EMSは使用電力量や気象データ、太陽光発電の発電量予測値など複数の情報を基に最適な充放電スケジュールを算出する。使用者は目的に応じた運転方法を選択でき、自家消費率や経済効果を高められるという。

同社はVPP(仮想発電所)実証事業で同システムを運用しており、工場の電力使用のピークカット運転や、電力需給量を推測して需給逼迫時にデマンドレスポンスを実施することもできるという。

太陽光発電と蓄電池を設置した住宅200世帯の実績値で効果を予測したところ、買取り価格kWhあたり31円で3時間ごとの電力料金単価プランを選択しているオール電化住宅の場合、年間5000円の削減効果があったという。

同社は、外部との連携を可能にするAPI方式でEMSを提供しており、今後は空調機器やエコキュートなど複数の機器との併用を視野に入れている。

同社の石橋秀一社長は、「使用電力の特徴は世帯によって異なるうえ、電気料金プランが複雑になれば、単に蓄電池を入れただけでは効果出ないこともある。19年以降、蓄電池の位置づけは重要になる。今後、様々なメーカーと協力してEMSを拡販していきたい」と語る。

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