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JFE建材フェンス、太陽光向けフェンス出荷減

フェンス製販大手のJFE建材フェンス(東京都港区、渡邊正明社長)は、2018年3月期の太陽光発電向けフェンスの出荷量が前期比約2割減少するとの見通しを示した。ピーク時の14年度との比較ではおよそ半減となる。太陽光発電市場の縮小が影響したとみられる。

4月に施行された改正FIT法では、原則屋根上設置などを除く全事業者にフェンスの設置が義務化されたが、これに伴う需要も今ひとつの様子だ。同社の水野徹東京営業部長は、「改正FIT法による需要増を期待していたが、思いのほか増えなかった。正直いってがっかりだ」と肩を落とす。

一方で同社は、法改正の影響の大きい低圧事業者向けの需要を取りこぼしているとみている。同社が中・大規模発電所から引き合いの強い高品質な製品を得意とするのに対して、低圧向けでは海外製を含む安価な製品が求められる場合も多いためだ。

それでも、同社は価格競争への追従には慎重な姿勢だ。水野部長は、「我々にとって品質は一番重要。安易に低廉なフェンスの開発に動く予定はない」と話した。同社の太陽光発電向け以外のフェンスの出荷は堅調で、総売上高は6%の増加をみせている。

水野徹東京営業部長

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