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加カナディアン、新製品続々

左から屋根材一体型パネル、ハーフカットセルパネル、カットセルパネル

太陽電池大手、加・カナディアン・ソーラーの日本法人、カナディアン・ソーラー・ジャパンは今秋新製品を相次ぎ発売する。住宅、低圧の各新パッケージと自社ブランドの三相PCS(パワーコンディショナ)、屋根材一体型パネルだ。商材の拡充で幅広い需要に応える。

住宅用新パッケージでは今夏発表したカットセルパネルを採用した。カットセルとはバスバーに沿ってセルを切断し、張り合わせたもので、バスバーがない分受光面積が増え、変換効率が向上する。同社のカットセルパネルは出力260W、変換効率は19.22%だ。

同社はこのパネルとPCS、架台、モニタ等に加え、15年のシステム保証、10年の自然災害補償をパッケージに組み込む。さらにシステム保証開始から1年後に無償で点検を実施する。9月25日に受注を始めた。

低圧産業用パッケージは、従来からパネルだけをハーフカットセル型に変えたものだ。これは、セルを半分のサイズにして電流値を低く抑え、抵抗値の低減を狙ったパネルである。稼働時のパネルの温度が下がり、局所的に高温になるホットスポット現象の発生確率も低くなるという。10月1日に受注を開始した。

さらに三相PCSも11月に受注開始予定である。定格出力は33.3kW、変換効率は98.5%、入力回路数は9回路で、3回路のMPPT(最大動作点追従機能)を有する。外形寸法は52.5×74×24㎝、重量は48㎏だ。同社が自社ブランドの三相型を扱うのは今回が初だ。

このほか10月16日には同社初の屋根材一体型パネルを発表した。屋根材メーカーのカナメと協業。材工一貫で提供する。

9月19日の製品発表会に合わせ来日した、カナディアン・ソーラーのヤン・ザンCCOは、「パネル販売に加え、住宅向けソリューションビジネスや発電所の開発など、多様な分野で事業を進めていく」と方針を述べた。

9月に来日したヤン・ザンCCO

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