Inside News

エーオンジャパン、特高発電所向け保険で中ロンジと提携

事業者負担を軽減

保険代理店のエーオンジャパン(東京都千代田区、山本達也社長)はこのほど、太陽光パネルメーカーの出力保証を担保する発電事業者向け保険の商品化に際し、中国パネルメーカーのロンジソーラーテクノロジーと提携した。加入者はパネルが限定されるものの、初期の費用負担が大幅に軽減する。

今回の保険は、特別高圧太陽光発電所を運営する発電事業者向けの商品だ。エーオンは、提携先の第三者認証機関、テュフラインランドジャパンに委託して、納品前のパネルに書類審査や工場審査、パネル試験を実施。パネルをランク分けして相応の保険を手配する。パネルには、納品後も抜き打ち検査や稼働後の定期診断まで行う。

同社は2年前より同保険を『プロジェクトタイプ』と称し、発電事業者に提供してきた。だが、パネルの検査費用をすべて事業者が負担することを加入の条件としていたため、定期診断費を除いても2000万円ほどかかる高額な商品だった。

そこで同社は、ロンジと提携し、事業者が負担していた検査費用の一部をメーカーが負担する『メーカータイプ』を新たに商品化することにした。

エーオンジャパンの田中康裕マーケティングマネージャーは、「発電所の規模にもよるが、メーカータイプであれば、事業者の初期負担は700万円ほどになるだろう」と語る。

事業者にとっては初期費用を低減できるほか、「従来、納入前検査に半年かかっていたものが、事前に評価済みのパネルを使うために時間を短縮できる」(田中マネージャー)。

一方、費用の一部を負担するロンジとしても、「第三者認証機関のテュフに評価してもらうことで、信頼性が高まり、他社との差別化につながる」(ロンジソーラーテクノロジーの村上吉見特別顧問)。現在、ロンジは複数種類のパネルを審査に出しており、早ければ来春にも結果が出る。

Inside News を読む

一覧を見る