相和電気工業、太陽光発電所の調査・改修に本腰
太陽光発電のEPC(設計・調達・建設)やO&M(管理・保守)を手掛ける相和電気工業(大阪市北区、佐茂英昭社長)は既設の太陽光発電所の調査・改修に力を入れている。施工不良などの発電所トラブルに関する相談が増えているためだ。
同社は、他社が手掛けた既設の太陽光発電所の調査・改修も請け負い、今年度は高圧太陽光発電所を15件ほど調査した。30万~80万円で調査し、不良を発見した場合は、事業者と相談のうえ、対策を講じている。
佐茂弘樹専務取締役は、「電線の選び方を間違えていたり、パネルを雑に扱ってバックシートが破れていたり、なかには営農用太陽光発電であるにも関わらず、架台の高さが1mもないところもある」とし、「他社が建てた発電所には関与したくないという考えもあるようだが、我々は困っている事業者の力になりたい」と方針を語った。
同社は住宅用太陽光発電設備を含む2MW未満の太陽光発電所をこれまでに650件ほど建設した。2017年9月期の施工実績は産業用を中心に前年度と同じ約40件、出力換算で約3.5MWで、比率は高圧と低圧がそれぞれ1.5~2MWであったという。
同社は今後も積極的に太陽光事業を続ける構えで、21円案件は70件以上の受注獲得を目指している。