自然電力、北九州で風力と太陽光のハイブリッド再エネ発電所稼働
再生可能エネルギー発電所開発の自然電力（福岡市）は2020年5月7日、福岡県北九州市で出力5MWの風力発電所と同0.6MWの太陽光発電所を稼働させたと発表した。土地を有効活用すべく、同じ敷地内に設置。電力系統への影響も検討する。
同社は出力約5MWの日立製作所製風力発電設備を1基採用した。1基5MWの風力発電設備は稼働済みの陸上用設備では国内最大だという。
JAソーラー製の太陽光パネルと、SMA製の太陽光発電用PCS（パワーコンディショナ）を採用。両発電所のEPC（設計・調達・建設）は東光電気工事へ発注した。
太陽光発電所を20年3月31日に、風力発電所を同年5月2日にそれぞれ稼働させた。風力発電所のO＆M（管理・保守）を日立製作所へ委託し、太陽光発電所のO＆Mは自社グループで担う。自然電力が代表社員を務める合同会社で発電事業を運営する。
風力発電設備のすぐ下に太陽光パネルを設置することで、土地を有効活用した。日射量について、「風車は日常的に回転しているため、長時間日射を遮る心配はない」（自然電力広報部）とした。
今後、風力発電所と太陽光発電所を組み合わせることによる電力系統への影響なども見ていく。
風力発電設備と太陽光発電設備を同敷地内に設置し、土地を有効活用