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デルタ電子、低圧向け16.5kW機新発売

JET認証取得、自立運転機能付き

新製品の16.5kW機

台・デルタ電子(日本法人・東京都港区、柯進興社長)はこのほど、低圧向けPCS(パワーコンディショナ)16.5kW機の新製品を発売した。JET認証取得済みで、三相連系用PCSでは同社初の自立運転機能付き。FIT売電案件のほか、自家消費やBCP(事業継続計画)対策用にも販売していく。

新製品は定格出力が16.5kWで、従来の同出力機との大きな違いはJET認証を取得している点だ。低圧向けに特化しており、低圧設備として扱えるように、システム入力電圧範囲をDC0V~750Vとしている。電力変換効率は96%、定格出力電圧はAC202V(S相接地)である。

三相連系用製品としては、同社初となる3kVA出力の自立運転機能付き。工場などで多く使用される大型空調や冷蔵庫などの電化製品にも使えるように定格電圧は101Vと202Vとした。大阪営業所の宮崎偉生所長は、「今後、特に低圧案件では売電だけではなく自家消費需要や、BCP対策としての太陽光発電設備の導入も増える。それらに対応できるよう、自立運転機能付きとした」と語る。

また、同社はハイブリッド蓄電システムの販売も計画している。まずは住宅向けに容量6kWhと12kWhの蓄電池と、出力6kWと12kWのハイブリッドPCSを発売し、その後産業向け製品の発売も検討している。「買取り価格の低下や、2019年問題もあり、家庭用も自家消費需要が拡大していくことを見据えて今年中にも蓄電池システムを市場に投入したい」(宮崎所長)。

なお、デルタ電子の日本向けPCS出荷は、半期終了時点で前年比50%増となる600MWペースで推移している。

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