Inside News

エクセル、1500V対応I-V測定器発売

太陽光発電用の検査機を輸入・販売するエクセル(さいたま市中央区、富樫昌之社長)は、7月に直流電圧1500V対応のI-Vカーブ測定器を発売した。メガソーラーで増えつつある、システム電圧1500Vの発電所の検査を請負うO&M(管理・保守)業者へ訴求する。

同社が発売したのは、HTイタリア製開放電圧1500V対応I-Vカーブ測定器だ。同社は従来1000V対応品までしか揃えていなかったが、技術部の小林稔課長によれば「システム電圧1500Vの発電所が増えているためラインナップに加えた」という。

主にメガソーラーにおいて、システム電圧を高く設定するEPC(設計・調達・建設)が増えているようだ。発電量は電流と電圧の積によって決まるので、電圧が高ければ、それだけ発電量が増える。

FIT法改正によりO&Mが義務付けられ、1500V対応の検査機器のニーズも、徐々に高まっているようだ。小林課長は「最近接続箱メーカーから1500V対応品の問い合せを受ける」と語る。

I-V測定器で測るのは、任意の対象の開放電圧、短絡電流、最大出力点動作電流・電圧などである。電圧を変化させ、それに伴って変わる電流との相関関係をグラフ化した図がI-Vカーブである。

正常だとI-Vカーブは緩やかな弧を描くが、異常時は、波形が乱れる。なお、エクセルが発売した測定器は、16.5×23.5×7.5㎝、重量1.2㎏である。

Inside News を読む

一覧を見る