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サングロウ、125kW分散型PCS投入へ

1500V対応、特高向け

7月15 日には新製品発表会&クルージングパーティが開催された

PCS(パワーコンディショナ)世界大手である中国・サングロウパワーサプライは、定格容量125kWの直流電圧1500V対応分散型PCSを日本市場に投入する。早ければ2018年の出荷を目指し、特別高圧発電所に提案していく。

同社が日本投入を決めた125kW機は、「分散型PCSのなかで世界最大級の容量を持ち、かつ世界で初めて直流電圧1500Ⅴに対応した製品」(サングロウジャパンの趙天工社長)。すでに米国などでは販売を開始しており、18年以降の出荷へ向けて日本仕様への調整を進めている段階だという。

新しい分散型PCSは、MPPT(最大電力点追従)機能の搭載数が1つ。接続箱が必要となる代わりに柔軟な設計が施せることから最大200%のパネル過積載に対応できる。また、1回路であることで、複数回路を持つ分散型PCSと比べて、使用前自主検査の負担の軽減も期待できるようだ。

1台あたりの重さは72㎏と架台下に設置できる大きさだ。最大変換効率は98.9%であるほか、温度特性に優れる特徴も踏襲。50℃まで定格運転し、最大60℃まで運転継続する。

趙社長は、「単機容量をアップさせたことで、集中型と分散型の両方の利点を取り入れることに成功した。1500V対応の集中型PCSとも十分に戦える価格帯で特高案件に提案していく」と語る。

なおサングロウの16年のPCS世界出荷量は前年比25%増の11.1GW。そのうち日本向けは100MWだった。現在、日本で販売しているPCSは、分散型の49.5kW機と33.3kW機、集中型の500kW機。集中型については、500kW機4台とトランス、スイッチギアなどを20ftコンテナにまとめた2MWパッケージも揃えている。

(左)サングロウが新発売する125kW機(右)日本法人の趙社長

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