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ケイジェイシー、架台出荷横ばいも傾斜地向け受注増

クリナー製架台は傾斜地での実績が豊富。東西・南北各20度まで対応が可能だ

独・架台メーカー、クリナーの販売代理店であるケイジェイシー(東京都荒川区、文大成社長)は、2017年10月期の架台の出荷量が前期比横ばいの25MWになる見通しだ。当初は倍増を見込んでいたが、2ヵ所計約24MWの発電所の着工が来期にずれ込んだ。受注に占める傾斜地向けの割合が増えている模様である。

同社が扱うのはクリナー製の杭基礎一体架台。杭基礎は岩盤にもねじ込める特殊なスクリュー杭で、架台は東西・南北とも傾斜20度まで対応可能としている。

同社の特徴は、自社で専用の杭打機を12台保有しており、施工まで手掛けられること。部材のみの卸販売は行っておらず、ケイジェイシーの文大成社長は、「施工品質を担保するため、材料の販売だけではなく、必ず施工も手掛けている」と方針を語る。

保有している専用の杭打機もクリナー製で、最大トルクは5500Nm。傾斜20度まで登ることができる。岩盤掘削が可能で、自動高さ調整機能や回転速度調整機能が付いており、文社長によると、「クリナー製の杭打機を使えば、現場での角度調整が高精度かつスピーディにできる」。天候条件などにも寄るが、1MWの発電所を10人工、杭打機2台使用すれば、杭基礎の打設から架台設置、パネル取付まで15日ほどで終えられるという。

ケイジェイシーはこれまで国内で低圧から特高まで150ヵ所に計150MW以上の架台を供給、施工も手掛けてきた。ここ数年は傾斜地対応が可能な架台の受注が増えており、日本では150MWのうち50MW以上が傾斜地案件への架台供給となっている。

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