ウェーブエナジー、1500V対応接続箱発売へ
ロス低減に寄与
配電盤メーカーのウェーブエナジー(東京都港区、佐伯一郎社長)が直流電圧1500V対応の接続箱を開発した。同社はすでに提案を開始しており、来夏の出荷を目指している。
新製品の開発経緯について、同社の本家正雄取締役副社長は、「今後必ず1500V対応製品の需要が増えると見込んで開発した。発電所を高電圧化することでストリング数を減らし、PCS(パワーコンディショナ)や接続箱などの機器類やケーブル、さらに工事費の削減につながる。また、ロスの低減にも寄与できる」と語る。
同製品は1回路あたりの定格電流が10Aで、入力回路数は12回路と16回路を標準品として用意しているが、最大20回路まで対応可能としている。
同社は太陽光発電所向けに高圧盤とPCSを一体にした製品『ソーラー・スペック』を販売しており、累計出荷台数は3月末時点で1585台、出力換算で812MWを超えた。こちらは600Vと1000V対応品があるが、最近は1000V品の割合が6割まで増えているという。
同社は先述の接続箱や遠隔監視装置を販売しているほか、太陽光発電所のO&M(管理・保守)も手掛けている。
従来であればソーラー・スペックが2台以上必要な場合は、送電盤が必要だったが、コストを抑えるために送電盤不要の製品を6月後半にも発売する。