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RECソーラー、国内住宅向け太陽光パネル開発

単結晶型50セル品、今夏出荷開始へ

50セル単結晶型パネル

ノルウェーの太陽電池メーカーであるRECソーラーが日本の住宅市場向けの太陽光パネルを開発した。同社初の単結晶型で、住宅の寄棟屋根などに搭載しやすい50セル品である。6月中にも生産を開始し、夏頃から出荷する予定だ。

同社が日本向けに開発した太陽光パネルは、最大出力250W級の単結晶型50セル品。PERCセルを用いた高効率パネルで、変換効率は17.8%である。サポートバーを採用したことにより、厚さ30㎜を実現しているという。

日本法人であるRECソーラージャパンの奥山潮社長は、「日本の住宅市場では小型かつ高出力品が欲しいとの声が強く、2年がかりで商品化した。当社にとっても初めての単結晶型の量産品なので、テストマーケティングの意味合いもある」と話す。

なお同社は多結晶型パネルについても新製品を順次投入している。2017年年明けに60セルの285~290Wタイプを、5月には72セルの340~345Wタイプを発売。

PERC技術を取り入れたハーフセルを用いた高効率パネルであることは変わらないが、いずれも従来品より5W程度出力を向上させた。72セル品はサポートバー付きとしており、厚さが30㎜である。

価格と品質のバランスを強みとしてきたRECソーラーの16年の日本向け出荷量は約2割減の約100MWとなった模様だ。ただ、「OEMを除く自社ブランド分の出荷量は伸びている」(奥山社長)という。17年も100MW規模を目指しており、産業用に加えて、今回の新製品で住宅市場への本格展開を目論む。

奥山社長は今後について、「既存パートナーとの関係を深化させながら、新しいパートナーシップも結んでいければ」としたうえで、「来年に向かって50セル品で住宅市場の基礎をつくっていきたい」と語った。

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