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協栄産業、O&M支援ツール開発 現場作業を効率化

パソコン上でのエクセル出力イメージ(左)とタブレット端末上のチェック入力画面例

エレクトロニクス商社の協栄産業(東京都渋谷区、水谷廣司社長)はこのほど、タブレット端末を利用した太陽光発電用O&M(管理・保守)支援ツールを開発し、5月8日より提供を始めた。点検作業の効率化や報告書作成時間の短縮などを実現するもので、O&M業者などに提案していく。

同社が新開発したO&M支援ツールは、タブレット端末を利用したビルメンテナンスや建設現場向け点検支援ツールを太陽光発電用に転用したもの。点検項目設定及び報告書作成用アプリと現場作業用アプリで構成し、前者をパソコン、後者をタブレット端末にダウンロードし、利用していくことになる。

現場ではタブレット端末に点検結果を書き込めるほか、撮った写真や映像、音声を保存することも可能だ。その後の報告書作成については、パソコンにダウンロードした報告書作成アプリを使えば、点検結果をXLSX形式のファイルで取り出せる。点検項目などは太陽光発電検査協会が監修。ユーザーが自由に編集することもできる。

ICTサービス事業本部エンベデッドシステム事業部営業部の荒木久貴部長は、「現場での点検作業は紙ベースで行われることが多いが、それだと手戻りや取り違え、点検・確認漏れなども起こり得る。このツールを使えば、それらを防ぐだけでなく、持ち帰った後に点検者本人が報告書を作成しなくてもいいので、時間短縮のほか、作成作業を分業できるようにもなる」と語る。

現在、フリアーシステムズ製のサーモカメラ『フリアーワン』との連携機能を搭載。今後は他社製の検査機器のほか、自社製の遠隔監視システムとの連携も視野に入れる。

なお新発売したO&M支援ツールの名称は、『SeeSO Pit』(シーソー・ピット)。1ライセンスにつき初期費用が5万円、年間費用は月3000円。対応OSはiOS。

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