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長瀬産業、住宅用蓄電池付き太陽光発電設備販売

村田製作所製ハイブリットPCS採用

PCSと蓄電池は小型化を図り壁掛けタイプとした

材料系商社の長瀬産業(東京都中央区、朝倉研二社長)は、住宅用の太陽光パネルとPCSに蓄電池をセットにした太陽光発電設備を開発。今年4月末より販売を開始した。年間で1200台の販売を目指す。

同社が販売する太陽光発電設備『エネイース』は、出力3.3kWのカナディアン・ソーラー製の太陽光パネルと、HEMS機能が付いた村田製作所製のハイブリッドタイプのPCS、さらに蓄電容量2.9kWhのキャプテックス製リチウムイオン蓄電池で構成される。

エネルギー事業室の佐藤潔室長は、「補助金に頼らずにユーザーが購入できる100万円という価格帯を目標に開発した。ZEHに向けた第1弾の設備で、開発コンセプトは、リーズナブルでコンパクトだ」と話す。

PCSと蓄電池は、屋内設置用の壁掛けタイプで、重量は、PCSが23㎏、蓄電池が40㎏。蓄電池は、長瀬産業子会社のキャプテックスが製造しており、蓄電池セルも国産を採用した。

ハウスメーカーや、電材・建材商社向けに販売を進める方針で、施工IDの発行やユーザー対応などのサポートは日本住宅サービスが行う。佐藤室長は、「断熱材や換気システムなどの技術革新が進めば3kW程度の容量でもZEH仕様にできる住宅が広がっていくと予測している。都市部などの狭小住宅などをターゲットに拡販できれば」と展望を語る。

同社は、村田製作所とともに新機種の開発も進めており、今後さらにラインナップを拡充していく方針だ。

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