台ビッグサン、群馬のメガソーラーに追尾架台供給
台湾の太陽電池メーカーで追尾架台を製造するビッグサンが、群馬県赤城山で建設中の出力4.4MWの太陽光発電所へ追尾架台を供給する。2016年後半から出荷し、今夏に終える予定。発電量が向上する追尾架台を拡販し、日本市場で需要を掘り起こす狙いだ。
同社の追尾架台は、駆動モータを2台搭載した十字二軸タイプの製品。群馬の発電所で採用された製品は、架台1台あたり太陽光パネルを24枚設置できる。
一般に追尾架台は、固定架台に比べて30~40%ほど発電量が向上するが、導入費や維持費が高い。
だが、日本向け販売を担当するトッパーサン・ジャパンの杜昭穆営業部長は、「一般的な固定架台に比べて導入費は8~15%ほど高くなる」としつつも、「太陽光パネルや立地にもよるが、発電量が44%向上した事例もある」と語る。
一方、維持費に関して、ビッグサンの呂鎔而マーケティングマネージャーは、「ワイヤや滑車など架台の部材は全て汎用品。万が一故障しても、部材はホームセンターなどから購入でき、安く調達できる」とメリットを語る。
同社は、12年より日本に追尾式架台の出荷を開始し、約80ヵ所の太陽光発電所に約1700基、出力換算で10MWほどの受注実績がある。