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コンテック、出力制御対応の遠隔監視装置発売

PCS国内6社対応

出力制御と遠隔監視の全体イメージ

電子機器メーカーのコンテック(大阪市西淀川区、藤木勝敏社長)は、4月3日よりPCSの出力制御に対応した太陽光発電監視システムを発売した。対応PCSメーカーは三菱電機など国内6社。九州地区では早ければ今年度中にも出力制御が行われる可能性があり、開発を急いだ。初年度500サイトへの出荷を目指している。

同製品は3G通信回線付き計測装置と同社クラウドサービスが一体になったPCS監視システム『ソーラービューエアー』に、出力制御機能を付加したもの。同一プロトコル機種を最大30台まで監視できる従来の機能に加えて、電力サーバーから定期的に抑制カレンダーを取得し、カレンダーに従ってPCSへ出力制御の指示を出す。

現時点での出力制御機能付き製品の対応PCSメーカーは、三菱電機、ダイヘン、日立産機システム、日新電機、三社電機製作所、愛知電機の6社となっている。

出力制御機能を利用するためには、クラウドサービス利用料年2万4000円に加えて、年4万8000円のオンサイト保守サービス利用料が必要になる。また、「従来品と違って、設置時に我々が現地で設定する必要がある。発電所の設置場所や条件などにもよるが、機器代と設置費用、年間利用料含めて初期導入コストは100万円ほどになるだろう」(営業本部の直原滋エネルギービジネス統括部長)。すでに発電所に設置している従来品のアップグレードも可能で、費用は70万円ほどかかると試算する。

従来製品とは異なり、出力制御機能付き製品は発電停止のリスクが生じる。たとえば、PCSは出力制御装置との通信が5分以上途切れた場合、発電を停止する仕様となっている。そこで新製品は、「通信が途切れないよう、中のコントローラーが停止した場合、再起動をかけて自動復帰する仕組みを導入した。監視が主だったこれまでより責任が増す。PCSメーカーと協力しながら、顧客にも機器の説明やリスクなどを丁寧に説明しながら拡販していきたい」と直原氏は語る。

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