独ソーラーワールド、新型両面発電パネル今夏発売へ
独太陽電池製造ソーラーワールドの日本法人、ソーラーワールドジャパン(永井文策社長)は、今夏にも新型両面発電パネルを発売する。高機能製品で差別化を図り、積雪地域やカーポート向けに提案していく考えだ。
両面発電パネルとは、表裏両面で発電が可能な特殊なセルをガラスで挟み、表面だけでなく、裏面からは反射光を取り込んで発電に活かすというもの。雪や白いバックシートなどが太陽光を反射しやすく、「場所によっては同出力のパネルと比較し、最大で25%発電量が増加する場合もある」(永井社長)という。
同社の新しい両面発電パネルは、表面の出力が290W、パネル変換効率17.3%の60セル型だ。従来品から出力は10W、変換効率は0.6ポイント向上した。なお「仮に裏面を太陽に向けた場合、表面と比較し、60%程度発電する」(永井社長)。
永井社長は「買取り価格がkWhあたり21円にまで下落し、かつ建設用地が限られてきてはいるが、積雪地などで両面発電パネルを使えば、狭い土地でも、発電量が増え、ユーザーに高い利回りを提示できる」と語る。
同製品は建材として使用するために必要な耐火性能も備えているため、同社はカーポートの屋根に向けた提案も視野に入れている。
なお、新製品のユーザーには、30年後も86.85%以上の出力を保証し、20年間の製品保証を付与する。