プリード、小型ウェザーステーション販売強化
気象観測機器開発のプリード(東京都福生市、笹本和敏社長)は、2016年より小型ウェザーステーションの新製品の販売を開始している。同社が国内総代理店を務める英・ギル・インスツルメンツ社の製品で、小型・軽量で複数の気象計測ができる。日射量を測れるタイプも揃えており、太陽光発電所の開発やO&M(管理・保守)業務においても活用できそうだ。
同社が販売しているギル社製小型ウェザーステーション『マキシメット』シリーズは、風向、風速、温度、湿度、気圧、日射、雨量の中から用途に応じて機種を選択できる。オプションでGPSの追加も可能だ。
ISOに準拠したセカンドクラスの日射計を搭載するのは、温度・湿度・気圧・日射タイプ、温度・湿度・気圧・風向・風速・日射タイプ、温度・湿度・気圧・風向・風速・日射・雨量タイプの3機種。これら以外の組み合わせも、同社自らが気象計測ステーションの開発を手掛けていることから、「計測ニーズに合わせた柔軟な設計が可能だ。データロガーもセットで提供しており、様々な出力にも対応できる」(笹本和敏社長)。
ウェザーステーションは、太陽光発電分野では個々の土地の気象情報を把握するために用いられることもある。小型であれば、持ち運びしやすい。開発段階だけでなく、今後は稼動後のO&M業務においても活躍の場が増えそうだ。
また、同社は太陽光関連機器として、蘭・キップ&ゾーネン社の各種日射計を輸入販売しているほか、自社開発した簡易日射計も揃える。
プリード製簡易日射計の『日射計ソーラーミニ』は、15年にバージョンアップしており、ガラスドームを新たに搭載した。笹本社長は、「ISOに準拠していないが、セカンドクラス並みの性能を誇るものだ」と自信を見せる。
その他、今年からキップ社の太陽追尾装置の新製品の取扱いを開始している。直達日射と散乱日射の両方を1台で計測できる装置である。