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徳之島で1.75MW蓄電池併設型太陽光発電所稼働

短周期変動抑制システム導入

太陽光発電所は16年9月に着工した。

鹿児島県の離島、徳之島で3月末に蓄電池併設型のメガソーラーが稼働する。出力は1.75MW。EPCはユニバーサルエコロジー(愛知県名古屋市、石田友則社長)が担当した。太陽光発電の出力変動で発生する短時間の周波数変動を抑制するために蓄電池を導入したのは、徳之島で2例目となる。

総事業費は11億6000万円で、うち1億5400万円は再生可能エネルギー接続保留緊急対応補助金を活用した。常務取締役の景山剛史氏は、「補助金の活用でIRR(内部収益率)は9%程度。蓄電池を導入すると、補助金を活用しなければ高利回りを確保するのは難しい」と語る。

蓄電池は、TMEIC(東芝三菱電機産業システム)製のリチウムイオン蓄電池で、蓄電容量500kWhタイプを4台導入した。フロント・バッテリー・コントロールシステムを採用し、蓄電セルごと常時監視による充放電・保護制御を行い、安全性・信頼性の向上と蓄電池の長寿命化を図る。

PCS(パワーコンディショナ)もTMEIC製を採用。750kW機1台と500kW機を2台導入し、蓄電池とともにコンテナに収容することで省スペース化と設置工事の短縮、工事費用の低減を実現したという。

系統の安定性を確認するために系統連系は段階的に行っていく。景山氏は、「蓄電池併設型の発電所は少なくとも増えていくと見ている。新しい事業へ積極的に取り組み、ノウハウを蓄積していく」と話した。

景山剛史常務取締役

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