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テラドローン、太陽光向け測量・点検開始

赤外線カメラで計測したデータは、レポートにまとめて提出する

無人航空機ドローンによるサービスを提供するテラドローン(東京都渋谷区、徳重徹社長)は、このほど太陽光発電事業者向けのサービスを本格的に開始した。発電所建設予定地の測量と運開後のホットスポット点検の2つのサービスを軸に展開する。

EPC業務向けの測量サービスでは、写真測量の他に、太陽光発電所の開発が増えている山林地に対応したレーザー測量を提供する。ドローンとレーザーを用いることで、樹木の下の地形を短時間で計測することができるという。

また、O&M業務向けには、赤外線カメラ搭載ドローンを用いてホットスポット点検を行う。こちらもドローンを用いることで、一度に広範囲を点検することが可能になる。

同社は地上から手作業で赤外線カメラを当てる点検よりも、ドローンを使用することで不具合発見の精度が向上すると主張する。その理由を事業開発部長の竹崎孝二氏に聞くと、「赤外線カメラはパネルに対しての角度がうすくなると正確な計測が難しいという課題があったが、ドローンであれば空から角度を自在に変えることができ、また、パネル表面の赤外線の反射も避けることができる」と説明する。

同社は、自社で専任のスタッフを抱え、最低でも2名以上の体制で測量や点検を行う。1名はドローンを動かし、もう1名がカメラの調整を担当する。

竹崎氏は、「3MWの太陽光発電所で手作業の点検をした後にドローンで計測したところ、新たに約20枚のホットスポットが検出された。専門のスタッフが2名体制で点検することで精度の高い診断ができる」とサービスの優位性をアピールする。なお、同社は仙台や福岡など全国に6ヵ所の拠点を有しており、太陽光発電関連の事業者向けにも日本全国でサービスを提供していく構えだ。

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