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伊坂電気、ネパールに灌漑用ソーラーポンプ

デモ用に1基無償設置

ネパールに設置した灌漑用ソーラーポンプ

太陽光のEPCである伊坂電気(大阪市中央区、西尾潤一社長)は昨年12月、ネパールにて、灌漑用ソーラーポンプ1基を設置した。デモンストレーション用の設備として、ネパール政府農業灌漑省に無償提供した。

同社が設置したのは、「高低差3m程度の農地に水を送る」(小笠原忠好技術部長)ためのソーラーポンプで、太陽光パネルが出力1.6kW、ポンプ出力は0.75kWである。太陽光パネルはパナソニック製230Wタイプ7枚、独立電源用インバータは東芝製、ポンプはテラル製と全て日本製を採用した。システム費用は日本円にして150万円相当だという。

灌漑用ソーラーポンプを設置すれば、水が不便な土地でも稲などの農作物を育てられる。ネパールでは農業生産力の向上を狙って、灌漑用ソーラーポンプの導入事業を計画。4月以降に入札が始まる見通しで、伊坂電気は現在、同事業の設計協力を行っている。「20mの高さに汲み上げるため、出力は今回設置したものの10倍になる」(小笠原部長)ようだ。

同社は海外進出を模索するなかで、特にネパールでの事業展開に注力。信頼関係の構築にも積極的だ。昨秋には現地の水力発電事業会社に資本参加したほか、今年2月にはエベレストの清掃活動も実施。日本太陽光メンテナンス協会の視察に合わせて行っている。

今年2月にはエベレストの清掃活動も実施

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