Inside News

三晃金属工業、太陽光パネル設置の新工法開発

防水シート屋根用

金属屋根材メーカーの三晃金属工業は2023年9月6日、防水シートが張られた屋根に太陽光パネルを設置する新工法を開発したと発表した。専用のビスで屋根上に穴を空けてフレームを固定し、防水シートを融着させる工法で、新築の施設には屋根とともに販売する。初年度10件程度の成約を狙う。 

同社は、太陽光パネルを固定する約3mのフレームと熱風で溶かして設置する防水シートを一体にした製品をこのほど開発した。フレーム1本あたり太陽光パネルを2~3枚設置できるようにした。断熱材をくり抜き、屋根の下地に固定する従来の工法と比べ、施工時間は30%短縮するという。1㎡あたりの質量は18.5kgと軽く、重量が課題の置き基礎工法との差別化を図った。

同社は11年より防水シートが張られた屋根へ太陽光パネルを設置する工法を提供してきたが、漏水や断熱欠損が生じるリスクがあったことから、成約に至らないことが多かった。そこで断熱材をくり抜かずにパネルを設置できる今回の新工法を開発したという。ゼネコンなどを介し、施設に合った設計や施工とともに製品を販売していく方針だ。

同社営業本部防水屋根部シート防水課テクニカルマネージャーの曾澤義正課長は、「当社のシート防水屋根に対応した工法だが、他社製の屋根にも当社シート防水で改修することで導入できる」と話す。

同社が発売した『ハイタフEGソーラーフレーム』

Inside News を読む

一覧を見る