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ネクストドライブ、パイオニアとEV制御システム開発へ

ソフトウェア開発の台・ネクストドライブ(顏哲淵社長)は2023年9月6日、カーナビ製造のパイオニアとEV(電気自動車)の制御システムを開発すると発表した。EVの電力消費量などを予測し、EV利用者のためにEVの最適な利用計画を提供する。23年度内に開発し、24年内に商用化したい考えだ。

ネクストドライブは、AI(人工知能)を活用してEVの運行管理用のEMS(エネルギー管理システム)を開発する。EVの走行記録や走行経路をもとにパイオニアが算出するEVの電力消費量予測を用いて、EV利用者の太陽光発電設備の利用状況や施設の電力消費量などからEVの利用計画を策定する。

ネクストドライブは、あらかじめ設定したEV利用者の購入電力量の上限を超えないようにEVの利用を促し、利用者の電力代削減を支援する。さらに、EVを複数台保有する利用者の使用環境を想定し、各EVの走行経路を踏まえ、必要な充電割合を設定できる仕組みを設ける予定だ。

特徴は、EVの利用計画に誤差が生じ、走行中に充電が必要になった場合、充電場所までEVを誘導する機能だ。ネクストドライブプロダクトソリューション部部長の小長井教宏執行役員は、「パイオニアさんが提供するスマホアプリ上で誘導できるようにする。利用計画の誤差を埋める機能としてとても重要だ」と話す。

EVが普及するなか、ネクストドライブは自社のEMSを活用できるEV制御システムに着目し、EVの電力消費量などのデータを持つパイオニアと協業した。両社は23年度内に利用者と協力してEV制御システムを導入し、実証実験を行う。システムの動作確認などを検証する予定だ。

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