新エネルギーO&M協議会、発電量解析アプリ開発
会員向けに無償提供
O&M(管理・保守)関連団体である新エネルギーO&M協議会(東京都千代田区、池田真樹理事長)はこのほど、遠隔監視装置で計測したデータをもとに太陽光発電所の発電量を解析するアプリを開発した。発電量の推移をグラフ化し、中長期的な傾向を分析するもので、会員に無償で提供していく。
同社の開発した発電量解析アプリは、月次発電量や日射量、月次発電量を日射量で除した値の12ヵ月移動平均の推移のほか、PCS出力の相対比較をグラフ表示できるというもの。エクセル方式のアプリで、太陽光発電所に設置されている遠隔監視装置から発電量データなどをCSVファイルで取り出し、一定の配列に揃えて貼り付ければ、自動的にグラフ化される。
発電所に日射計が設置されていない場合、日射量は近隣の気象台データで代用する。PCSの相対比較は現在25台まで対応可能である。
同協議会で普及推進委員を務める奥山恭之氏は、「遠隔監視装置の表示画面だけでは中長期的な傾向までは把握し難い」とし、「12ヵ月移動平均で傾向を掴み、問題がありそうならばPCSの相対比較で特定していく。まずは問題を見つけ出すことが重要であり、その気付きになれば」と語る。
同アプリは10月より会員限定で無償提供を開始している。
なお同協議会は18年5月1日に設立された一般社団法人。O&Mを手掛ける販売・施工会社などが参加し、現在の会員数は63社である。