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中部電力PG 三菱電機らと蓄電池で系統安定の実証開始

非常時の系統実証開始

また中部電力PGは、非常時に送配電系統から配電系統が切り離され、主電源が小水力発電所となる場合を想定した実証実験を愛知電機と始めた。配電系統内の電力供給量が電力需要量を上回りかねない場合、先の系統用蓄電設備を運用し、変電所に併設した出力5.2MWの小水力発電所の出力を一定基準より低下させないようにする。というのも、全国には非常時に小水力発電所を主電源とする配電系統があり、小水力発電所の運転が継続できなくなると停電が発生するリスクがあるからだ。そこで系統用蓄電設備を活用できるかどうか検証するのである。

愛知電機は22年6月、中部電力PGとシステム開発の委託研究契約を結び、蓄電設備を運用する。変電所内に設置された小水力発電所の出力値を監視し、一定基準を下回った場合に蓄電設備を制御する。中部電力PGは蓄電設備を交互に活用する形で25年3月まで両実証実験を継続する。

中部電力PGが設置した系統用蓄電設備。交互に使用する形で、両実証を進める

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