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ニチコン 太陽光PCS発売

蓄電池やV2Hと連携可能

ニチコンが発売する太陽光PCS(左)と蓄電池

蓄電設備製造のニチコンは2023年10月17日、蓄電池やV2H(車から住宅への電力供給)設備と連携可能な太陽光発電用PCS(パワーコンディショナ)を発売すると発表した。新製品の蓄電池やV2H設備とともに売り出す。24年1月に発売し、初年度3.6万台の販売を目指す。

同社は、新たに発売する蓄電容量7.7‌kWhの蓄電池や同9.7‌kWhの蓄電池のほか、入出力5.9‌kWのV2H設備と連携可能な出力5.9‌kWのPCSを商品化した。利用者が蓄電池やV2H設備を段階的に導入できるようにPCS単体で販売する。既製のトライブリッド型蓄電設備より安く販売し、工務店などが仕入れやすいようにした。

同社NECST事業本部エネルギーソリューショングループ商品企画部兼電源センター蓄電システム企画部の大野隆司部長は、「単純に比較できないものの、今回のPCSに蓄電容量7.7‌kWhの蓄電池とV2H設備を合わせた価格は、7.4‌kWh蓄電池搭載のトライブリッド型蓄電設備より安い」とし、「トライブリッド型蓄電設備ほどの性能を必要としない方に使ってほしい」と話す。

同社は、太陽光発電用PCSの希望小売価格を税抜き80万円とし、7.7‌kWhの蓄電池を同180万円、9.7‌kWhの蓄電池を240万円とした。V2H設備は24年3月から同128万円で売り出す予定だ。

新製品のV2H設備。PCSと給電部を分離させた

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