GLW、メガソーラーの除雪・除草 北海道で来春開始へ
太陽光パネルの洗浄サービスを行うゴールデンリーフワークス(東京都港区、溝渕英明社長)が、来春を目途に北海道でメガソーラー向けのメンテナンスを開始する。パネルの清掃と除雪、除草をセットで提案し、価格を抑えて新規顧客の開拓に乗り出す。
同社は来年2月から北海道の大規模な太陽光発電所を対象に除雪サービスを始める。パネルから滑り落ちた雪を幅2mの重機で取り除く作業だ。縦に回転する鉄製の羽で雪を内側にかき込み、吐き出し口から雪を架台下へ移送する。
溝渕英明社長は「パネル上の積雪は自然に滑り落ちるが、それが積もってパネルの高さに到達すると、滑り落ちるはずの雪がせき止められてしまう。雪がパネルに覆い被さると、発電量が低下するばかりか、雪の重量でパネルが割れてしまうこともある」とし、除雪作業の有効性を説く。
さらに同社は、来年4月から北海道でメガソーラーの除草サービスを始める。「豪雪地帯は雪解けの時期に勢いよく草が伸びる」(溝渕社長)ことから、需要が見込めると判断した。
除雪用の重機は、アタッチメントを取り換えれば除草作業にも使用できる。草をいったん前へ押し倒し、内側に回転する刃で刈る仕組みだ。除雪と除草のアタッチメントは、ともに伊ユー・エム社の製品。アレイ間の距離が2m以上であれば使用できる。
溝渕社長は「草を刈ると埃が舞うので、パネル洗浄もセットで提供していく。出力規模に応じて価格を提示し、その間のサービスは何度でも無料という料金プランを検討している」という。
現在同社は北海道旭川市に新会社の設立を計画中だ。溝渕社長は「メンテナンスの仕事は20年間続く。アレイ間の幅が比較的広い北海道の発電所でノウハウを蓄積し、他地域へ広げていく。海外展開も視野に入れている」と話した。
同社は今年8月からメガソーラー向けにパネル洗浄サービスを開始した。これまで5ヵ所、計7.5MWの発電所で実施し、現在30MWを超える受注を抱えている。