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サングロウ、日本向けPCS20MW出荷

49.5kW機12月末投入

PCS(パワーコンディショナ)大手の中国・サングロウパワーサプライは、2015年の日本向け出荷量が前年比約2倍の20MWを超える見込みだ。15年末には、三相49.5kW機を投入し、日本市場での更なる事業拡大を目指す。

同社は14年4.2GW、15年には6~8GWのグローバル出荷を想定するPCS世界大手。日本市場については、14年から出荷を開始、現在までに北海道、東北、東京、関西、中部電力管内向けの出荷実績を持つという。

日本法人であるサングロウジャパン(東京都港区)の趙天工社長は、「15年は、OEM(他社ブランドでの生産)、自社ブランド含めた大手顧客と契約できた。これから数年にわたり、出荷が続いていく。11月には、全国にサービス拠点を持つ日本のO&M(保守・管理)企業と提携し、サポート体制を充実させた」と振り返る。

15年の日本向け出荷量は、前年比約2倍の20MW以上になる模様だ。中心は三相34kW機で、「100kWから2MW規模の発電所に採用されている。その他、主に特高向けとして500kW機も揃えているが、こちらの出荷はこれから本格化する予定だ」(趙社長)。

また同社は、12月末に日本向けPCS第3弾として、三相49.5kW機を発売する。50kW未満の小規模太陽光で使用する場合、トランスレス型のため、外付けトランスが必要だが、「トランスとのセットでも、トランスイン型の国内製PCSよりも価格競争力がある。27円でも使える製品だ」(同)。

DC1000V対応で、定格効率98.5%、最大効率98.9%。防塵・防水保護等級はIP65。ストリング数は12、4つのMPPT(最大電力点追従)機能を搭載している。

「塩害対応しているほか、ファン式のため、50℃でも最大負荷出力で運転可能。ファンは日本製で、外部からの風が内部に入らない構造。フィルターもなく、目詰まりなどの恐れもない」(同)。

16年については、「全国代理店網を引き続き構築していきたい。FIT価格が下がれば、我々のチャンスはより拡大する」としたうえで、「すでに100MW規模の受注がある。年間200MWが目標だ」と語った。

趙天工社長

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