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伊坂電気、自社発電事業本格化

10MW目標

(左)西老蘇発電所 (右)中津川発電所

太陽光のEPC(設計・調達・建設)を手掛ける伊坂電気(大阪市中央区、西尾潤一社長)は、今年度より自社発電事業を本格化、これまでに3ヶ所約1MWが稼働した。合計10MW弱を目指し、250kW級発電所の建設を進めるほか、1.8MWのメガソーラーも来夏に運転開始する予定だ。

同社は、EPCとして1~2MW級のメガソーラーを中心に事業展開。2013年後半頃には、「企業体力もついてきた」(小笠原忠好技術部長)こともあり、自社発電事業に着手していた。

同社第1号案件は、滋賀県近江八幡市安土町に建設された500kW発電所。15年3月に稼働した。その後、5月末に同じ安土町にて300kW発電所、11月中旬に岐阜県中津川市で250kW発電所を完成させた。いずれも買取り価格は32円である。さらに滋賀・安土町では16年2月の運転開始を目指し、買取り価格27円の250kW発電所を建設中。三重県伊賀市では、1.8MW案件を計画。来夏に稼働する予定だ。

これまで確定しているのは5ヶ所3.1MWだが、小笠原部長は、「銀行からの融資額も考え、目標は10MW弱。認定済みの未稼働案件を中心に検討している」と話す。なお同社の16年3月期の売上高は、前期比約12%増の28億円を見込む。海外でのEPC受注も目指しており、現在、ネパールの入札案件にインドのモジュールメーカーとともに参加している。

小笠原部長は、「25MW級のプロジェクトで12月末に結果が発表される予定。ただ、海外事業はあくまでスポット的な事業であり、主力ではない」とし、「国内では今後、ピークカットなどの省エネ関連事業も手掛けていきたい。太陽光や蓄電池、電力料金プランなどを組み合わせることになる。システム開発の検討も始めている」と語った。

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