田原電機、太陽電池アレイチェッカー販売強化
電子機器製造の田原電機製作所(東京都府中市、田原博社長)が太陽電池アレイチェッカーの提案を強めている。要望に合わせてカスタマイズできる対応力を強みに、今期は30台の販売を目指す。
太陽電池アレイチェッカーは、太陽電池を複数枚つないだストリングごとに電流、電圧、抵抗値を測定する装置である。接続箱とPCS(パワーコンディショナ)の接続を切って使用する。1ストリングの計測に必要な時間は15秒程度。重量は3㎏。単三電池によって動く可搬型の製品だ。
ブルートゥース通信によってアンドロイドの携帯やタブレットに接続すればその場でI-Vカーブを確認できる。複数のストリングを重ねることで、異常検知に役立てられる。
同社の強みは「ユーザーの要望に合わせてカスタマイズすること」(営業本部の佐川吉郎係長)。これまでモジュール1枚単位での計測や、その場に常時設置するなどの依頼に応えてきたという。
価格は1台あたり29万5000円。オプションの有無によって価格は変動する。販売店や施工店、メンテナンス業者や認証機関が採用しているという。
佐川係長は「現在年間の販売台数はそれほど多くないが、稼働済み発電所が増えていくなか、メンテナンスの需要は高まっている。年間30台販売したい」と語った。