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スマートエナジー、アドラーソーラーを子会社化

スマートエナジーの大串卓矢社長(右)とアドラーソーラーの平野規紀社長

O&M(管理・保守)国内最大手のスマートエナジー(東京都港区、大串卓矢社長)はこのほど、O&M専業のアドラーソーラーワークス(横浜市、平野規紀社長)を完全子会社化した。O&M事業のさらなる拡大を狙う。

スマートエナジーは2023年10月31日、ジャパンインベストメントアドバイザー(=JIA)などの株主からアドラーソーラーの株式を全数取得した。取得金額は明かしていないが、数億円にのぼった模様だ。アドラーソーラーの平野社長はアドラーソーラーの代表取締役に留任しつつ、スマートエナジーの取締役に就任した。

アドラーソーラーは、主要株主だった横浜環境デザインがJIAに株式を譲渡した21年6月末以降、JIAの傘下に入っていたが、このほどスマートエナジーの子会社となった。

今回の資本取引を持ち掛けたスマートエナジーの大串社長は、「FITから次の段階に移り、これからが本当の競争だ。技術力が問われるなか、アドラーソーラーの技術は強みになる」と話す。

アドラーソーラーの平野社長は、「O&Mはインフラを支える事業だ。事業基盤の強化と継続を考え、スマートエナジーの傘下に入ることにした」と明かす。

拠点を統合せずに各々でO&M事業を展開する方針だが、大串社長は「お互いのやり方を比較しながら、最適化していく。業務の効率化などに向け、我々が推進しているデジタル技術を活かすつもりだ」と語る。

両社のO&Mの契約量を合わせると4.3GWとなり、国内最大手を堅持しているが、大串社長は、「我々の目標はO&M世界最大手だ。現在のトップが20GW規模だから、まだまだ足りない。海外進出も視野に競争力を高めていきたい」と意気込んだ。

スマートエナジーはアドラーソーラーの子会社化でO&M事業のさらなる拡大を目指すという

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