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JFEテクノリサーチ、パネル出張診断実施

不具合特定で事業機会の損失低減

JFEスチール子会社のJFEテクノリサーチ(東京都千代田区、影近博社長)は、今年7月より開始した太陽光発電所のパネル出張診断サービスの提案を強めている。すでに稼働している発電所において、不具合の生じているパネルを特定するもので、発電事業者の売電機会損失の低減効果が期待できる。

同社が提供するパネル出張診断サービスは、発電サイトで行うもの。まずパネル1枚毎の電流・電圧値を200~300枚同時に計測。環境条件などを踏まえたうえで定格値での比較や相対比較を行い、不具合が生じている恐れのあるパネルを特定する。特定したパネルは1枚ずつIV特性を測定し、工場出荷検査時の状態と比べ、評価を実施、診断書を作成する。

実際の配置図をもとに、不具合パネルを色付けし、マッピングを行う『発電量マップ』を作成するほか、オプションとして、『発電量ランキング』も提供。ソリューション本部(川崎)メガソーラー計測診断チームの前川俊哉チーム長は、「発電量ランキングは、日射量補正を行うが、あくまで参考データ。もし基準値よりも低い出力値を記録していれば、不具合予備軍として把握してもらうこともできる」という。

1回限りのスポットサービスのほか、中長期のO&M計画に複数回組み込んで利用することも可能だ。

「この『ぱねるみえ太』は、原因を追究するのではなく、不具合パネルを特定するサービス。メガソーラーになれば、パネルは数千枚から数万枚に及ぶ。仮に1つのバイパスダイオードに不具合が生じていても、なかなか気付かない。それらを特定し、発電量損失を抑えるサービスとして活用してもらえれば」(前川チーム長)。

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