栃木県さくら市でメガソーラー稼働
独PV大手参画、第三者認証も取得予定
グローバルで太陽光発電所の開発やEPCのほか、モジュール製造なども手掛ける独・IBCソーラー(ウド・メールシュテット会長)が今年12月、栃木県さくら市において、メガソーラーを稼働させた。同社が用地取得やSPC(特定目的会社)の設立、EPCまでを手掛けたメガソーラーとしては、日本初となる。
栃木県さくら市小入に建設された『さくら小入発電所』は、モジュール出力2332kWのメガソーラー。休耕地となっていた農地を転用したもので、第三者認証機関であるテュフラインランドジャパンによる太陽光発電所の総合認証も申請している。12月末にも取得できる見通しだ。
IBCが元請けとしてEPCを担っており、モジュールはIBC製、パワーコンディショナはスイス・ABB製、架台は独・シュレッター製を採用。基本的に土地形状をそのまま利用しているため、造成工事も最小限にとどめたという。モジュールの設置角度は15度。ストリング監視システムも導入している。
IBCが手掛ける国内案件としては、今年9月に稼働した栃木県大田原市のメガソーラーに続くもの。用地選定などの開発から完成まで携わった発電所としては第1号となる。
その他、タツミプランニング(横浜市西区、米山茂社長)が施工・販売をアレンジ、横浜環境デザイン(横浜市港北区、池田真樹社長)が施工を担当。完成に伴い、太陽光発電事業を行うSPCも売却されており、ジャパンインベストメントアドバイザー(東京都千代田区、白岩直人社長、JIA)が取得した。O&Mは、横浜環境デザインの子会社であるソーラーワークスが担っていく。
12月5日には、現地で竣工式が開催され、IBCのウド・メールシュテット会長やJIAの白岩直人社長など関係者が出席した。