ヤマガタヤ、スマートハウス向け商材を強化
住宅・産業用蓄電池も視野に
中部エリアで太陽光システムを販売するヤマガタヤ(愛知県名古屋市、吉田達弘社長)が、太陽光関連商材の販売で業績を伸ばしている。15年以降は、蓄電池や断熱材など、スマートハウス向け商材のラインアップを強化する意向だ。
太陽光システム販売を含む同社エコエネ部は、14年6月期決算で10億円を売り上げ、うち8割が太陽光、2割が空調関連だった。住宅向けパネルの販売はパナソニックとリクシルの製品が好調。産業用はソーラーフロンティアと日立製作所製が売り上げを伸ばす。
「当社では産業用資材の調達もあり、取扱う物量が増え、コスト競争力を持っている」とエコエネ部の松岡輝記副部長は話す。
但し今期は、「13年度末の駆け込みの反動で、住宅向けは低めに推移している」。
太陽光搭載住宅の割合が高い中部地方。ライバルは多いが、「エコエネ部社員のバックグラウンドは、建材、サッシ、電設、水回りなど様々。全員で総合的な住宅提案ができるのが強みだ」と最上浩二主任は言う。
今後の住宅について松岡氏は、「スマートハウスはアピールするものでなく定番化するだろう。特に電力の小売り自由化後、電力会社を選択する際、自宅の電力使用状況を知る必要があり、HEMS搭載が標準になる」と述べる。
来年度以降、住宅・産業用共に、蓄電池の取扱いを検討し、メーカーを選定中だ。産業用については、自社オリジナル品の開発も視野に入れている。