日本太陽光システム、コンクリ架台を独自開発
コストダウン対応の新製品発売
太陽光に関するコンサルティングや機器販売などを手掛ける日本太陽光システム(大阪市中央区、小久保和則社長)は、自社開発した太陽光用コンクリート架台の販売を強めている。今夏からはコストダウンを実現した新製品を発売、来年1月にも第1号案件が完成する見通しだ。
太陽光に関するコンサルティングや機器販売などを手掛ける日本太陽光システム(大阪市中央区、小久保和則社長)は、自社開発した太陽光用コンクリート架台の販売を強めている。今夏からはコストダウンを実現した新製品を発売、来年1月にも第1号案件が完成する見通しだ。
同社は2012年にコンクリート架台『ソーラースタンド38』を自社開発。太陽光パネル4枚につき1基の独立したコンクリート架台である。パネルを取り付ける上部構造には、高耐食溶融めっき鋼板を用いている。砕石を敷いた上に設置するため、基礎工事は不要。1基ずつ独立した構造を持つため、地盤が不同沈下しても、応力によるパネル破損が発生しないという。
今夏には新製品として『ソーラースタンドワイド』を発売。「4月から32円に買取り価格が低減されたこともあり、コストパフォーマンスを向上させるべく開発した」(小久保和則社長)。
基本的な設計構造は『ソーラースタンド38』と同じだが、1基当たりのパネル設置枚数を増やしている。4段2列から最大5段4列タイプまで揃えており、従来品と比べて、設置工数の短縮や部材コストの削減を実現したという。
砕石上に設置するベース部材の穴部には、重りとなる『ウェイト』を搭載できるため、設置場所の風速に合わせて、耐風圧を調整することも可能としている。
コンクリート部材は、基本的に設置場所近くの協力工場で製造し、現場で組み立てる。オプションとして50㎝までの積雪対応品もラインナップ。工事込みでの販売も行う。
『ソーラースタンド38』は、兵庫県加東市の約0.9MW発電所などで採用されている。『ソーラースタンドワイド』については、現在第1号案件である福井県の1.3MW発電所で設置工事が進んでおり、15年1月にも完成する予定だ。