リープトンエナジー、架台新製品発売
地上設置から屋根設置までラインナップ拡充へ
太陽光システムメーカーのリープトンエナジー(神戸市中央区、周鳴飛社長)は、独自架台の開発を積極的に進めている。昨年10月に地上設置用アルミ架台の新製品を発売したほか、今年3月には3種類の屋根設置用架台・金具や高耐食溶融めっき鋼板製架台を市場投入する計画だ。
同社は『MGAシリーズ』と名付けた地上設置用のアルミ架台を独自開発、2014年2月より販売開始している。これまで3種類を揃えていたが、昨年10月に第4弾として『MGAⅠプラス』を発売した。
同製品は基本的に、従来品である『MGAⅠ』を踏襲した地上設置用のアルミ架台。調整可能なベース金具を採用しており、上部及び下部両方で高さ調整を行える。部材の一部は組立ユニットとして納入する。10年の製品保証も付与している。
周鳴飛社長は、「『MGAⅠ』と比べ、部材費で約10%のコストダウンを実現した。工期の短縮化などを考えれば、トータルコストの削減効果はさらに大きいと思う」と話す。
12月末までの自社製架台の累計販売実績は約20MW。そのうち、『MGAⅠプラス』が半分を占めるという。
なお、『MGAⅠプラス』は、パネル横置き2、4、6段設置に対応している。最大風速は42m/s、傾斜角度は10度から30度。「『MGAⅠ』であれば、奇数段での設置や縦置きのほか、最大風速55m/s、傾斜角度も5度から45度まで対応している。Ⅱ、Ⅲも含めて、設置条件や環境に合わせて選択してもらえれば」(周社長)。
また、同社は、複数の新製品の販売準備を進めている。まず屋根設置用架台・金具として、ハゼ式折板屋根用金具と重ね式折板屋根用金具、陸屋根用架台を発売する。いずれも材料はアルミ、自社製の屋根設置用製品は初となる。すでに一部販売を開始しているが、3月から本格販売する予定だ。
そして自社製のモジュールや架台で構成するカーポート用太陽光システムを1月より供給開始。高耐食溶融めっき鋼板製の地上設置用架台も3月より発売する。
周社長は、「ラインナップを拡充したことで、設置場所や予算などによって、様々な提案が可能となる」としたうえで、「今後は条件が一層厳しくなり、新規案件は減るだろうが、当社としては対応できるような商品を提供していきたい。また、住宅用システム販売やO&Mなどにも力を注ぐ」と語った。