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相和電気工業、太陽光売上倍増

4メーカーのパネル比較検証を行う、自社発電施設

大阪の電気工事会社、相和電気工業(大阪市北区、佐茂英昭社長)の太陽光事業が好調だ。産業用太陽光のEPCの受注を伸ばし、14年9月期の太陽光事業の売上高は8億円に倍増、今期はディベロップ事業に着手し、15億円を目指す。

同社は09年に太陽光市場へ参入し、住宅用太陽光システムの販売・施工を開始した。FITが始動すると、産業用にシフトし、市場の拡大に伴い売上を伸ばした。いまでは受注のほとんどが産業用で、うち約8割が10kW以上50kW未満の低圧案件だ。マンションの屋上や工場の屋根、遊休地などにシステムを設置している。

さらに太陽光発電所を自社で所有し、発電事業も手掛けている。大阪府豊能郡で出力1.1MWのメガソーラーを建設中で、野立て用架台に加え、台・トッパーサン製の追尾式架台も取り入れる。今年3月に竣工予定。同施設内に風力発電所を併設する準備も進めている。

建設中のものも含めて、同社は3ヶ所計1.5MWの太陽光発電所を所有するが、兵庫県丹波市の200kWの発電所では、国内外4メーカーの太陽光パネルの比較検証を行っている。

箕面支店長を務める佐茂弘樹専務取締役は、「お客様によいサービスを提供するためには、施工の品質も当然だが、発電設備のパフォーマンスが重要。設備の品質に対して強いこだわりがある」と語る。

今後は、O&Mや発電所の調査・評価事業も始める計画だ。

佐茂弘樹専務取締役

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