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日立アプライアンス、住宅用太陽光システム販売加速

15年度シェア5%目標

230Wモジュール設置イメージ

日立グループで家電製品と空調の開発・製販を手がける日立アプライアンス(東京都港区、二宮隆典社長)が、住宅用太陽光システムの販売を強化している。2014年11月には、高効率モジュールのラインアップを追加。15年度システム件数でシェア5%を目標としている。

同社は13年11月に日立ブランドとしてモジュール販売を開始。210Wとハーフサイズの105Wの2種を展開していたが、今回230Wの新商品を新たに追加。屋根の形状や予算に応じて、顧客の選択肢を拡げた。

環境ビジネス機器事業部新エネルギーシステム事業企画部の臼井悟部長代理は、「高出力かつコストパフォーマンスを追求した製品。N型半導体は高出力だが価格が高いので、P型半導体のPERCセルを採用した」と話している。

システムを構成するPCS(パワーコンディショナ)も自社ブランド品で、現在は屋内設置の出力5.5kWと4.0kWの2種類を揃えるほか、接続箱や架台も自社で製造している。今後、屋外設置型の大容量PCSを追加する予定だ。

日立ブランドでのモジュール販売1年を経て、システムの売上は右肩上がりだという。「参入時期は他社さんと比べてだいぶ後発だが、市場動向や製品トレンドを見極めて投入している。売上0円から始まったが1年で黒字化できた。15年度末までに住宅用太陽光のシステム件数シェアで5%に到達したい」と話している。

同社は、全国5千店の家電販売店に加え、全国100拠点にシステムエンジニアが常駐するサービスセンターがある。販売・施工・フォローのインフラが整っていることで、顧客にワンストップで商品を提供できることを強みに、家電のみならず、環境関連機器の売上を伸ばしていくという。

臼井悟部長代理

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