Inside News

協栄産業、O&Mサービス開始

遠隔監視に駆け付けを組み合わせ

エレクトロニクス商社の協栄産業(東京都渋谷区、水谷廣司社長)は、自社開発した太陽光発電用の遠隔監視システムと組み合わせたO&M(オペレーション・アンド・メンテナンス)サービスを新たに開始した。常時モニタリングを実施しながら、緊急時には現場へ駆け付け、一次対応まで提供していくものである。

同社は2013年12月より独自に開発した太陽光用の遠隔監視システムを発売。基本的にPCS(パワーコンディショナ)を監視するもので、受変電設備やストリング単位での監視にもオプション対応している。「樹脂製の筐体に、データロギング・送信を行うメインコントローラや、3G通信モジュールなどを内蔵したオールインワンパッケージが一つの特長。後付けも容易だ」(エンベデッドシステム事業本部システム第一事業部営業部の荒木久貴部長)。

O&Mサービスは、今年7月より受注開始、9月より提供を始めた有償サービス。同社の遠隔監視を導入することが前提条件となる。常時発電量やアラートを監視、異常発生時には、現場サイトで目視確認や簡易復旧作業など、一次対応まで行う。

それに加え、監視装置の保守や、高圧設備だと年1回、低圧設備であれば2年に1回の定期点検を実施する。IVカーブ測定などの二次対応や、定期点検時のサーモグラフィ測定、パネル清掃、除草作業といった様々なオプションメニューも揃えている。

荒木部長は、「全国約400拠点、4千名の人材を有するメンテナンス会社と提携し、対応している。ランニング費用は、50kW設備でも年間売電収入の10%以下で済むように設定した」と話す。

なお、同社の遠隔監視システムのメインコントローラは、1個でPCS10台まで監視できる。一つの筐体に最大4個まで搭載できるため、パッケージ一つで40台まで監視可能だ。ただし、監視範囲をメインコントローラ単位としているため、PCSを複数台繋いでも、同じコントローラに接続すると、別区画として監視できない。

そこで同社は、PCS容量が9.9kW/台以上かつ5区画以上を導入する場合、ハード1台で複数区画を監視できるようなシステムを開発。来年1月にもリリースする予定だ。

Inside News を読む

一覧を見る