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OFE、太陽光+蓄電池のEPC受注

山一電機佐倉事業所のBCP対策に

山一電機佐倉事業所に設置された太陽光パネル

OFEは、半導体検査用ソケット大手である山一電機の佐倉事業所(千葉県佐倉市)に太陽光発電設備と蓄電設備を設置した。太陽光パネル出力が670kW、PCS(パワーコンディショナ)出力が500kWで、蓄電池の出力は400kW、蓄電容量は2400kWh。20年7月に着工し、10月に運転を開始した。

蓄電池は日本ガイシ製のNAS電池。太陽光発電の余剰電力を逆潮流させない完全自家消費型の設備で、オムロン製のEMS(エネルギー管理システム)コントローラが内蔵されている。

蓄電設備には、非常時を想定して平時にも一定の電力量が確保されるが、残りの容量はピークカットやピークシフトに利用でき、太陽光電力の自家消費率が高められる。また、非常時に電力供給する負荷を手動で選択できる仕組みが備わっており、山一電機は地元自治体と連携し、地域の防災拠点としての活用も視野に入れる。

山一電機の佐倉事業所は19年秋に台風15号による長期停電を経験。OFEエネルギーマネジメント事業本部EMエンジニアリングSE部EMエンジSE1課の西畑真主事は、「BCP対策には発電機の活用も選択肢としてはあるが、日常的に太陽光電力を使え、脱炭素化や地域貢献にも役立つ太陽光発電設備と蓄電設備が選ばれた」と語る。

太陽光発電設備に蓄電設備を併設する場合、現時点での費用対効果は高くないようだが、脱炭素化を兼ねたBCP対策としては有効な手段となりそうだ。

蓄電池にはNAS電池を採用

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