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日本電業工作、カメラ監視システムに新プラン追加

アンテナメーカーの日本電業工作(東京都千代田区、瀬川純社長)は8月10日、ワイヤレスカメラ監視システム『おくだけカメラ』に、LTE/3G回線の上りデータ通信量が無制限のプランを追加した。高画質のハイビジョン監視映像を24時間閲覧できるようになる。太陽光発電所内での盗難防止などの用途を見据え、導入コストや利便性の向上により、カメラ監視システム設置の裾野を広げていく構えだ。

おくだけカメラは、広角・光学ショートズーム機能搭載のIPカメラと、LTE/3Gルータをパッケージにしたワイヤレスの監視システムだ。監視現場に設置することでリアルタイムの映像を閲覧できる。

従来のプランでは、伝送容量の上限が8GBのため、ハイビジョン画像を1秒間に1フレーム(448Kbps)伝送すると、閲覧が月間約41時間に制限された。それに対して、新プランでは上り画像が無制限で伝送できるため、ハイビジョン画像が24時間伝送可能になった。価格も月額3400円と、旧プランよりも半額程度割安だ。

このスキームを実現するために、格安SIMを販売する大手MVNO事業者と提携したという。ワイヤレスソリューション事業部の藤本直樹事業部長は、「一般の通信回線利用者は、動画や画像のダウンロードなど、ほとんどが下り回線を使用している。上り回線の空きがあることに着目し、監視システムとセットでパッケージ化することで、無制限・低価格のプランが可能になった」と説明する。

また、LTE/3G回線を搭載した親機1台に、4台までの子機のデータを自営回線により集約することができる。親機が携帯電話回線の圏内にあれば、丘陵地など通信が不安定な設置場所でも運用が可能になる。そのため、「まずは1ヵ所に設置し、有効性を確認した後で、増設していくことができる」(藤本事業部長)という。

装置価格は、カメラとLTEルーターのセットで税別36万3000円から販売する。オプションで設置柱や太陽光パネルによる自立電源を搭載することも可能だ。また、機器と通信量等を合わせて、3年契約で月額2万2000円からのレンタル提供も行う。

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