ヘラマンタイトン、太陽光用結束バンドに長尺タイプ追加
結束バンドメーカーのヘラマンタイトン(東京都渋谷区、塚本敏広社長)は、7月1日から太陽光発電用の結束バンド『ガルバロック』シリーズに長尺タイプを追加した。これまで対応できなかった太径結束やたすき掛けでの結束を可能にし、施工現場のニーズに応えた。
太陽光発電における結束バンドは、主に架台と配線を結ぶ役割を果たす。一般的な結束バンドは、主原料に66ナイロン製の樹脂を使用している。しかし、沿岸部や融雪剤を使用する降雪地帯などでは、塩化亜鉛や塩化カルシウムが飛散し、架台の亜鉛めっき鋼板と化学反応を起こすことで、短期間の内に劣化や破断を起こしてしまう恐れがある。
一方、ガルバロックシリーズは、耐候性や耐塩害性に優れた11ナイロン製を使用しているため、長期にわたって結束力を維持できるという。商品部商品開発課の鏑木邦顕アシスタントマネージャーは、「11ナイロン製は成型が難しく、最近まで他社での取り扱いがなかった。当社には、すでに5年以上の実績があるので、顧客に利用してもらいやすい」と優位性を語る。
新たに発売を開始した長尺タイプも、11ナイロン製の結束バンドだ。これまで一つの結束バンドで束ねられるケーブルは2、3本ほどだったが、10本程度まとめることも可能になった。「何本も束ねたいという現場のニーズがあった」と鏑木アシスタントマネージャーは語る。
ラインナップに加わったのは、全長465㎜と605㎜の2種類。25本単位での販売となる。