エナジー・ソリューションズ、高圧太陽光発電所が稼働
ドローンの研修に活用
遠隔監視装置メーカーのエナジー・ソリューションズ(東京都千代田区、森上寿生社長)は2020年11月11日、千葉市にて出力250kWの太陽光発電所が稼働したと発表した。ドローン(無人航空機)による点検を実施している同社は、協力会社の研修に太陽光発電所を活用していく方針だ。ドローンスクールに対し、太陽光発電所を研修場所として提供することも検討している。
千葉市若葉区大草町の土地2155㎡に韓ハンファQセルズ製太陽光パネルを880枚、計268kW分敷設し、出力50kWの中ファーウェイ製PCS(パワーコンディショナ)を5台設置した。9月1日から稼働させている。
ドローン点検サービスの協力会社に対して研修を実施する際にも活用する方針。16年9月のサービス開始から20年12月までに太陽光発電設備のO&M(管理・保守)業者やドローンを用いた事業会社ら19社と契約を交わしているが、今後3年で協力会社の数を500社まで増やす考えである。
協力会社には、ドローンを自動航行させるための設計ソフトウェアや専用のクラウドを提供している。研修と契約に要する初期費用を税別40万円、クラウドの利用料を2MWの太陽光発電所の場合で1飛行あたり同3万円に設定。撮影した映像の解析は同1.5万円で請け負うという。
森上社長は、「特別高圧太陽光発電所が続々と稼働し、安価に点検を実施したいという需要が増えている」とし、「ドローンスクールで学ぶだけでは、太陽光発電所の点検は直ぐに行えない。カリキュラムをつくり、座学と実機で学ぶ機会を設けて、点検ができる人材を増やす必要がある」と話した。